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友情を哲学する

『友情を哲学する』



 

今日は戸谷洋志さんの『友情を哲学する』を取り上げます。
あなたには友達と呼べる人はいますか?
その答えがYesであってもNoであっても、そこには自分なりの何らかの「友達」の定義があるはず。
アリストテレスは、その定義を「快楽」「有用さ」「善良さ」という3つの切り口を使って考えました。
そして、一番重要な「善良さ」に基づく友情関係とはどういうことか?
そこには、「自分との友情関係」というキーワードが浮かび上がるのです。
 

今日は戸谷さんの『友情を哲学する』カント編です。
カントは友情を、「愛と尊敬」という2つの異なる概念の同居と認識しました。
愛は引力、尊敬は斥力。2つの真反対のベクトルだからこそ、友情というものは不安定なもの。
安定的なアリストテレスの友情論とは異なる、壊れやすい人間関係がそこに表現されてます。こちらの論もとても納得。