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経営とは何か ハーバード・ビジネスレビューの100年

『経営とは何か ハーバード・ビジネスレビューの100年』



 

今日はHBR100周年記念の『経営とは何か』の中から、クリステンセン師匠の名論考「イノベーションのジレンマ」をお届けします。
この手の有名な論考って、メインメッセージは覚えているんだけど、サブメッセージは忘れてしまっている。でも、そのサブにめっちゃ良いことがしっかり書かれているんだよね。
だから、定期的にしっかり読み切ることが大事。
この論考もその典型で、さすがクリステンセン。定期的に読み返してみるとその度に発見があるのです。



今日は『経営とは何か ハーバード・ビジネスレビューの100年』から2000年のダニエル・ゴールマンのEQに関する論考を取り上げます。
この論考において注目すべきは、EQを構成する5つの因子もさることながら、「EQは育てられるのか?」という問いにゴールマンがどう回答しているか、という点です。
答えは、YesでもありNoでもあります。
どういうことかというと、大脳辺縁系にフォーカスをしたトレーニングをしないとEQは育たないということ。つまり、多くのEQ育成研修は、大脳新皮質に焦点を当てたスキル・テクニック論に終始してしまっているのです。
そうではなく、もっと深い感情にアプローチするディープなトレーニングをしなければならない。
それは、めっちゃ手間暇かかるし、効率的ではないのですが、裏を返せばそれくらいのコストをかけなければEQは育たない、ということでもある。
2000年の段階でこういうことをちゃんと言っているので、やっぱり良い論考は隅々まで目を通しておく必要性を再認識しました。