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ハンチバック

『ハンチバック』



 

今日は、先日芥川賞を受賞した市川沙央さんの『ハンチバック』をお届けします。
いや、なかなか語りづらい作品でした。
僕なりに感じたことを言うとするならば、「思考は肉体からの影響を受ける」「肉体固有の環世界に支配される」ということ。
その人の前にどんな世界が見えているのかは、肉体に依るのです。人間は肉体から切り離して考えることができない。だからこそ、限界がある。
恐らく著者のメッセージはそこにはないだろうし、読みどころも違うと思うのですが、僕はそんなことを考えてしまった次第。
良くも悪くも、自分の肉体というビークルからは逃れられないんだよな…。