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『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を読んで、絞り込む「潔さ」を学ぶ

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

子供の受験も兼ねて、最近は地理とか歴史とかの本も買ってみたりしています。
その中で、最近話題になっていたこの本。子供より先に読んでみました。

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この本、結構いいかも、です。

歴史を面白く感じられるのは、大きなストーリー、つまり「この人がこういうことをやったから、それに対抗してこっちの人がこうやって・・・」という因果関係を把握できた瞬間だと思います。
そういう意味で、この本は、その「歴史の面白さ」ということを感じさせることにフォーカスを置いています。
つまり、その「面白さ」に対するノイズになってしまうものは、潔いまでにバッサリ除いてしまっていること。

たとえば、世界史のくせに年号が全く書かれていません。
理由はシンプルで、ストーリーを理解する上で年号はノイズになるから。
そして、ストーリーを理解すれば、年号なんて後付けで簡単に覚えられるから。
「いやー、そうは言っても年号もちょっとくらい書いてくれてもいいんじゃない?」という考えもあるかもしれませんが、実際に読んでみると余計なことを気にせず「流れ」を把握できるので、確かにこれくらい潔い方がいいかも、という感想でした。

また、年代別ではなくて、大陸別というところも面白い。
年代ごとに括ると、いろんな大陸の出来事をあっち行ったりこっち行ったりするので、大陸内の因果関係が全く理解できなくなりますが、一つの大陸を主役にすると、流れがよく分かります。
もちろん、大航海時代以降は、「大陸同士の関係性」も大事になってくるので、後半にかけては因果関係も複雑になってきますが、それでも「主役」を明確にするとシンプルに話が見えやすくなると実感しました。


(ま、この辺は、ここで力説しなくても、こんな感じで↑amazonの紹介ページ見ても分かることなんですがw)

これ、たまたま手に取った本なので実はもっと良い本があるのかも知れませんが、本の意図が分かって良かったです。
この本を見て改めて思ったのですが、「あれもこれも」ではなくて、「これだけに絞る」という潔さが大事なんでしょうね。
世界史のようにかなりいろんな人がアプローチしている領域だからこそ、「あれもこれも」になりがち。
そんな時こそ、敢えて重要なことだけに絞り込む、ということの価値が出てくるのかも、と思った次第です。
この本からビジネスのヒントも見えてきますね。

しかし、息子のために買ったはずなんだけど、まだ自分しか読んでいないという・・・。
おかしいな(笑)