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ジェフ・ベゾス 発明と急成長をくりかえすアマゾンをいかに生み育てたのか

『ジェフ・ベゾス 発明と急成長をくりかえすアマゾンをいかに生み育てたのか』



 

拙著『世界失敗製品図鑑』で書いたアマゾン史上最大の失敗「ファイアフォン」の経緯が書かれていたので、真っ先に拝読。
いや、想像通りしんどいドラマでした。
トップの掲げるビジョンに全く賛同していない開発陣。
「ベゾスのこだわる3Dディスプレイなんて、所詮小細工に過ぎんわ!」と内心では思っているものの、そのトップに立ち向かうことができないままに、「自明の失敗」へと突き進んでいったというストーリー。
当事者の気持ちがわかるだけに、なかなか胃が痛いです。
この手の「強い成功体験を持つカリスマリーダーに対してどう立ち振る舞うべきか問題」は、人類の歴史の中で繰り返し出題され続ける定番的難問なんだけど、果たしてそこに解法はあるんだろか?
おそらく、この開発リーダーもめっちゃ優秀で、リーダーシップ論なんかも散々やってきたはずなんだけど、それでもリアルな現場の結果は残酷なまでに「失敗」なんですよね。
そんな生々しいまでの難問を突きつけられる本だと思います。(一部しか読んでないけど!)