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『社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ 〈 若手でもベテランでもない中堅社員の教科書 〉』



自分自身の10年目時代を振り返れば、営業から開発組織に異動となり、組織のリーダーを任され、悩める子羊状態だった。
そして、今、24年目となり、悩める状態は何一つ変わってない。いや、その悩みは一層深く、多くなっている。
その過程を経て、悩みは解消するものではなく、抱え続けていくものなんだと悟った。
必要なのは、問題解決力でも発見力でもなく、「問題保持力」なのだと。
さて、僕と同じように悩みを抱える中堅選手はこの本を読んでほしい。多分、一瞬悩みは解消されるかもしれないけど、それはもっと深い悩みへの入り口なのだ。この本はその意味で、表面的に優しい顔をしているが、実は成熟した大人になるための過酷な道案内なのである。