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省察

省察 (ちくま学芸文庫)


今日からはデカルトの主著『省察』です。
この作品は、第一から第六省察まで、6日連続の振り返りを言語化したもの。
放送は3日にするはずでしたが、収録過程でこれはデカルト同様に6日連続でやらねば、と思い至った次第。
今週土曜日まで毎日しつこく続きますが、一緒に省察しましょう。
初日は第一省察。デカルトが全ての前提を疑いまくります!



はい、『省察』の時間です。
第二省察は、考えることの重要性について。
「私たちは考えている間だけ、人間になれる」
身体からの感覚だけを頼りに生きていると、いつの間にか人間じゃなくなっているかもよ!っていうデカルトからの警告です。



デカルト『省察』、今日は第三省察です。
全てを疑いまくった上で、それでも神は存在する、と主張するデカルト。そのロジックは僕には理解できなかったけど、自らの内側を見つめることで神の存在証明をしようとするその思考モデルに、今日を生きる我々への示唆があると思いました。
と言ったけど、第三省察は難しくてちょっと後悔した。



デカルト『省察』、4日目いきます!
第四省察は、「なせ神から知性を授かっているのに、私たちは誤るのか」という問いです。
その答えは、私たちは知性を超える範囲まで、自由意志を行使してしまうから。ビジネス文脈で言えば、事実を超えて解釈をしてしまうから…ということかな?
今日は比較的わかりやすくてホッとした。



第五省察で、また神が来ました。
神の存在証明がこの日も語られます。
中身は全く腹落ちしなかったけど、執拗に自己ツッコミをするデカルトの姿にフォーリンラブ。
何か閃いた時、冷静な時に作った「問いのチェックリスト」を自らに課す姿勢に好感が持てました。



デカルト『省察』、ようやく最終日に来ました。
「第六省察」では、まさかの大どんでん返し!
「今まで疑ってきたことは一笑に付すべきことだぜ」という発言にはマジでびっくりしたし、エンタメ的に面白かった。
僕の少ない知見がベースだから、もっと良い解釈もあるはずだけど、この放送を入り口に哲学の世界やデカルトに興味を持ってくれる人がいれば嬉しいです。一緒に学びましょう。
6日間の省察に付き合ってくれたリスナーの皆さんに感謝!