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「ずらす」ということの価値 ~『オールユーニードイズ吉良』を読んで

先日、ちょっとした時間を使って『オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの忠臣蔵~』という小説を読んでみました。

吉良といえば、吉良上野介ということで、かの忠臣蔵の小説ですが、完全なパロディものです。
評価が非常に高かったこともあり、何の気なしに読んでみたのですが、やっぱり面白かった。

その面白さの源泉は、「ずらし」にあります。
たとえば、主人公が大石内蔵助ではなく吉良上野介であること。
そして、殺されるとまた翌日蘇っているという設定。

忠臣蔵といえば、大石内蔵助が吉良邸に討ち入って、最後に切腹で終わる、という王道のストーリーですが、この大事な前提をずらしているわけです。
「忠臣蔵なんだけどさ、吉良が主人公で、ずっと討ち入りの日を繰り返して殺され続けるってストーリーなんだ」。
なんとなくこれだけで、先が気になりません?

つまり、「王道を踏襲しつつ、その王道の当たり前の要素をずらす。」

ここにコンテンツの作り方の一つのあり方を見たような気がしました。
そうすると、王道が定着しているコンテンツには、さらに副次的な売れ筋が潜在的に転がっていることに気づかされます。
もちろん、これはコンテンツの話のみならず、ビジネスとしての話も同じ。
王道が確立されたビジネスの裏側に「面白いビジネスあり」です。
一度王道が確立されるとその王道に人々は群がりますが、そこから敢えて「ずらす」からこそ、埋没しない魅力が出てくるのです。
(この辺を突き詰めていくと、「ブルー・オーシャン戦略」のセオリーに近づいてきますね。)

さて、あなたはこれから何をずらしに行きますか?