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『群衆心理』をイラストで理解しよう!〜イラストNo.61

群衆心理

フランスの社会心理学者であるル・ボンが1895年に書いた古典的名著。
と言っても、内容はいまだに新しく、これが100年以上前に書かれた本とは思えない。
個性を失い、一つのイデオロギーに依存し、本質を考えることを放棄した集団の恐ろしさは、今も昔も一緒なんです。

そして、本書では、そういった群衆が、指導者によってどう作られていくのかも丁寧に描かれます。
群衆を作るための「断言」「反復」「感染」というフレームワークは暗記モノ。
今は当時と違ってインターネットがあるからこそ、この「断言」「反復」「感染」がより身近になっているとも言えます。

「なんか世の中群衆化しているよな〜」とかいう前に、その自分自身が「群衆化」していないか。
まずはそんな視点で考えるべきなんでしょうね。

19世紀、動乱のフランスが流した夥しい血と涙によって出来上がった作品とも言える本書。
リアルな「人間の英知」として残すべき書物だと思いました。人類必読。









マンガ版も出てた