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映画・書籍レビュー

『成功する起業家は「居場所」を選ぶ』を読んで

成功する起業家は「居場所」を選ぶ

献本いただきましたこちらの本。
タイトルの通り起業家に向けた書籍なのですが、じつはこの本の適用範囲は広くて、キャリアに悩むビジネスパーソンなんかが読んだらヒントがゴロゴロ転がっているような本だったりします。




さて、この本の特徴を2つほど。

1つはエビデンス重視の内容である、ということ。
こう思う、とか、こうかも知れない、ということではなく、真摯に研究結果に基づいて書こうという姿勢が見られます。
だから、たとえば「アクセサレータープログラムにおけるメンタリングは実は効果がない」といった研究結果も紹介されていたりする。
こういう具体的な手法の検証結果というのは、調べればいろんなところに散らばっているんだと思うんだけど、この本を読めばスタートアップに関する研究結果はある程度網羅されているような気がします。 
(巻末の引用リストの多さにはびっくり。)

そしてもう1つは、ビジネスで使えるフレームワークやコンセプトの宝庫であること。
そもそも、本の大きな下敷きが、「経営環境の4P」というようにフレーム化されているし、更に細部にも文脈に合わせて経営のコンセプトが紹介されている。ちょっと気の利いた図鑑のようでもあります。

ちなみにここでいう4Pとは

Place: 起業するには、どこの場に身を置くかが重要
People: 起業においては、周囲の人の力をどう使うかが重要
Practice: 起業においては、どんな実践訓練を積み上げていくかが重要
Process: 起業においては、意思決定のプロセスを整えることが重要

ということです。
で、この4Pの話は、別に起業家の話に限ったことではなく、広くあまねくビジネスパーソンにとっても通じること。
よっぽどの人物でない限り、人間は周囲の「当たり前のレベル」に合わせてしまうもの。だからこそ、特に「身を置く場」っていうものは重要だし、多くのビジネスパーソンの特効薬にもなると思います。

この本が「起業家」だけにしか読まれないのももったいないので、広くご推薦します。
みんなで「居場所」を考えよう!