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『日本の面影』『ケンちゃんと猫』から幸せを学ぶ

「幸せ力」って言葉があるのかどうなのか分からないけど、「幸せに生きる力」が備わっている人って確実にいると思います。
​​​​​​「幸せ力」が高い人は、​経験の質に問わず、勝手に幸せになっていく。
他の人が外部の刺激に一喜一憂している中、「幸せ力」の高い人は外部の変化に関係なく、常に幸せでいられる。
そんな人って必ずいると思いませんか?

では、その「幸せ力」を構成する要素は何なのか?
ひとつ、大きいのは、「日常観察力」と「幸せのタネを見出す力」だと思います。
ありきたりな日常をしっかり観察し、その些細な変化から嬉しいことを見いだせる人はどんな場所にいても楽しめる。
だからちょっと近所を散歩しても幸せだし、家でゴロゴロしていても幸せ。
こう書いてしまうとなんだか脳みそバラ色のように思えてしまうけど(笑)、心底こういう人に憧れます。

さて、そんな「幸せ力」を高めるヒントに溢れている本を2冊ご紹介します。
ひとつ目は、ラフカディオ・ハーン(あるいは小泉八雲)の『 新編 日本の面影』。



この書籍は、ハーンが来日した時の日本の様子を描いたものですが、もうその着眼点が半端ないです。
書かれているのは本当に日常の些細なシーンばかり。
しかし、ハーンの脳みそを通ると日常がこれだけキラキラ輝くのか、と驚くばかりです。

例えば、自宅から外を眺めるという超絶日常的なシーンのワンカットがあるのですが、それをこの本ではこのように表現しています。

私は家に戻ってから、もう一度、わが家の小さな障子を開け放って夜の景色を望む。
橋の上を、まるで長い光の尾を引く蛍のように、提灯の光が軽やかに渡ってゆく。
黒い水面には、その無数の灯影がゆらゆらと揺らめいている。
川向こうの家では、部屋の中の照明が幅広い障子を柔らかな黄色に染め、その明るい紙のおもてに、すらりとした女の影がしとやかに動いている。
私は心から、日本にはガラス窓が普及しないでほしいと願っている。
そうなれば、このような美しい影を見ることができなくなるからである。


もし僕が同じシーンを見てFacebookで投稿するならば「提灯がキレイ!」で終わっちゃうと思うのですが(笑)、ハーンの脳みそには、日常がこのように幻想的に映っているのでしょうか。
こんなように世界が見えるならば、この日常は本当に幸せだったに違いない!
そう思える記述が連続します。
こういう眼差しを持ちながら毎日を生きてみたい、と強く思わせる憧れの一冊です。

そして、もう一冊はこちら。マンガです。
ケンちゃんと猫。 ときどきアヒル



はい、これもなかなかやばいです。(語彙力不足ですいません。)
ねことじいちゃん』でも有名なこの著者の作品。
このマンガのあらすじを書けと言われたら、
「ケンちゃんと猫。ときどきアヒル」
というタイトルくらいにしか表せないくらいに、本当に何もない日常なのですが(笑)、この日常の切り取り方が秀逸で、心が豊かになります。
とにかく人を見る眼に優しさが溢れている。
何がなくても、日常をこんな見方ができれば幸せに生きられる、と感じさせてくれます。

ということで、幸せに生きるためのヒントということで2冊をご紹介させていただきました。 大きなことばかり考えて、身近な些細な幸せを見逃しがちなタイミングで見ていただくと、いろいろな気づきをもたらしてくれるだと思います。