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『NewsPicks Magazine vol3. 未来の子育て』を読んで

NewsPicks Magazine vol.3 winter 2019[雑誌]

今回のNewsPicks Magazineは子育て特集ですね。



子育てって難しいですよね。
もう毎日毎日新しい課題が降ってくる。しかも大抵は明快な答えがない。
まるで毎日「正解のない問題集」を解かされているような気分になる時もあります。

例えば、中2の声変わりした子供から、低い声で
「練習つまらないからもう部活行かないことにした」
なんて言われたら、どう対応するのが正解なんでしょう?

A. お前がそう言うなら好きにしたらいい
B. 何事も中途半端にするな。ちゃんとやり遂げなさい
C. 一体何があったのか話してごらん?


これだけの選択肢だけみたら、Cって答える人が多そうだけど、試しにCを選択しても、さらに低い声で「話したくない」って答えが返ってきて、もう一度コマンドの選択のし直しってオチだったりします。

ま、これは昨日の実話なんですが(笑)、こういう難問が次から次に来るわけで、親としてはいろんな「べき論」を置いておいて、「誰か今目の前の課題の答えを教えてくれ」と言いたくもなります。
でも、こういう答えのない難問を日々解いているからこそ、このような子育て本を通じて、「子育ての哲学」を整理し、時としてバージョンアップしておくことが大切なんだとも思います。

さて、前置きが長くなりました。
ということでこの雑誌なんですが、まぁいろんな人がいろんなことを語っているわけです(笑)
で、こういう雑誌はややもすると「ふーん」で終わってしまうので、読後に時間を取り、自分なりに「これはいただき!」と思うことを3つほど整理してみました。
 

1.子供に「根拠ある自信」を付けさせるために、大きな課題を「分解」していく

 
この「根拠ある自信」という言葉は、雑誌内のドラゴン桜の主人公の言葉なのですが、子育てに悩む今の私にかなり刺さったキーワードになりました。
例えば、うちの長男。
彼は表面的には楽観的で自信があるように見えるけど、本当は自信がありません。内心は「どうせダメだ」とどこかで思っています。
直面している課題が全て自分にとって大きすぎると感じているからなんですよね。
だから、本気にならないし、自信も持てない。
でも、そこをクリアしていくためには、「大きな課題を分解し、小さな成功体験を積ませる」しかないんですね。
その経験を具体的に積み上げていくことで、初めて大きかった課題を越えるリアリティを感じられるようになる。
・・・まあそんなことは分かっちゃいることなんです。
でも、改めてこのドラゴン桜の記事を読んで心の整理ができました。
 

2.子供の存在を「無条件に」認める

 
これはマーケターの森岡さんの言葉です。
「他人の評価を気にせず、自分の中に確固たる評価軸を持てるような人は、親から無条件にその存在を認められていた人が多い。」
というような趣旨のことを本文中で仰っていますが、「自分は愛されるべき存在だ」という安心感があるからこそ、他人の評価から解放されるわけですね。
​​​​​​一方で、親から認めてもらってこなかった子供は、ずっと他人の評価​に依存してしまう。
「無条件で存在を認める」っていうのは、最終的にその子供の判断を尊重してあげる、ということかなと思いますが、ややもすると
「お前の判断は違う。こうしなさい」
となってしまいがちな私にとっては、とても余韻の残る言葉でした。
 

3.親子の「共依存」から抜け出す


「共依存」というのは、この雑誌の中の藤原さんの言葉なんですが、子供が親に依存するとともに、親も子供に依存してしまう状況のことですね。
親にとって子供が全てになってしまうと、子供にとっても重すぎるんです。
我が子とは言っても所詮は他人。
自分がその子の人生を生きられるわけでないし、自分の人生に責任を持てるのは本人しかありません。
無条件にその存在を認め、愛情を注ぎつつも、究極的なところでは「他人である」という観点をどこかでしっかり持たなくてはならないんですよね。

​さて、この雑誌から語るべきことはまだまだいっぱいあると思いますが、こういう雑誌をざっと斜め読みしながら、いただくところはいただいて、親としての考え方をアップデートしておくことはとても有意義だと思います。
所詮は「正解のない問題集」。こんなところにダイレクトな答えはありませんが、自分を振り返ることは無駄にはならないんじゃないかなと。
どこかでこういうテーマでみんなと語り合いたいなぁ。